じゃのめ

私にはハーフの娘がいる。日英バイリンガルに育てた。娘は、話すことにおいては、完璧に両語を操ることができる。 魚座の生まれで、子供の時から、雨の日がとても好き。 その日、サンディエゴでは珍しい雨模様を見て、(もう二十歳を超えているのだけど)車の中で「雨雨降れ降れ、母さんが、、」という子供の頃に聞かせた童謡を歌い出したので、ふと気になって、「君、じゃのめ、って何か知ってるの?」と聞いた。 「喫茶店の名前」と言う答えが返ってきた。

あまりに可笑しいので、訂正する気にならなかった。 バイリンガルを育てるのって、このように面白い体験が沢山できる。 完璧なようでいて、どこかが抜けていて、その足りないところは独自の発想でおぎなったりする。 それが、私を楽しませてくれる。 

頼る人のない国外で、高齢出産ということもあり、子供は一人しか産めなかったけど、子育ては2倍楽しんだと確信する。双子を持つと面白い、ってよく聞くけど、それに相当するのかな。 私は、英語の先生、日本語の先生、両方を長年したので、バイリンガルの子供を授かった事が、陳腐な言い方だけど、天からの恵みだと思っている。