バイリンガル育て方

私が子育てに成功したかどうかは、他人様が判断することだけど、私は自分の子供のバイリンガル教育に成功したと確信する。私と娘が日本語で会話していると、3人でいる時は、英語で話せ、という夫が常にいる環境で育ったのにもかかわらず、私の娘は、私とほぼ同じように日本語を操るのだ。娘が日本に行くと、そこで知り合った人から、君、本当にアメリカ育ちのハーフなの?と聞かれるそうだ。

バイリンガル教育について本を書けるような実力は私にはないけれど、アドバイスはある。「子供と向き合う」と言う、児童教育界でよく聞くコンセプト、メソッドを使わないことだ。教えない、という意味ではない。 イメージとしては、昔のバスや路面電車の中の横並びの座席に並んで腰掛けている感じで、話をする。 隣同士に座っていて、同じものを見て、それにコメントしたり、共感し合ったりするのだ。親子でアイコンタクトなどはむしろ取らないで、同じものを見て、同じものを目に写し、同じものを受け取りながら会話をする。TVであれ、教材であれ、それが二人の肴になっていて酒を飲んでいるというスタンスを貫くのだ。

国語学習でQ&Aばっかりやっていても会話力は育たないのと同じ原理で、対話にはしない。ましてや自分の子供にはそれが良いと思うのだ。