私の不経済な生き方。

日本にいた時、高校生の時から30代後半で結婚するまで、丸善とかで、ぼったくり価格の洋書を買っていつも読んでいた。 もちろんアマゾン等、以前のことで、それしか方法がなかったのた。 そのほか音楽も、輸入版レコードを買ったりしていた。 日米貿易摩擦を緩和してるのだ、とか人に話していた。 日本の経済が良かった頃だ。

で、アメリカに移住して、今度は全く逆をやってきた。 日本語の本を、こちらの紀伊国屋書店で買うのだけれど、価格設定がとても高い。 円安だなんて全然感じない。 600円ぐらいの本が10ドルはする。 アマゾンJPから注文をしても、送料が本代と同額ぐらいになるので、厳しい。 そして、音楽もJ-PopのCDを買うことが多くなった。 日本では買わなかったのに。

ずーと外国為替取引に貢献する人生を送っているのは何故か。 まず、英語・英文学講師から日本語講師に転向したので、その関係の勉強をひたすらしたことに起因すると思う。さらに、自分の子供に、この環境で、日本語の読み書きを習得させる為、ベイビーブックから初めて、アンパンマンドラえもん、ちびまる子、コナンを経て、携帯小説まで、必死に書い続け、与え続けたということが挙げられる。 娘が自立しても、今度は生徒の興味に合わせて、様々な分野の本を読み続けたのだ。漫画が好きなアメリカ人もいれば、剣術や仏教が好きな人もいるのだ。

しかし、やはり、最大の理由は、日本にいた時は、自分の英語力が衰えることを恐れて生きていたけれど、こちらでは、日本の本を積み上げて、日々の異種格闘技戦から、自分の身を守っているのだと思う。